よくあるご質問

嫌がらせ手紙の発信者を特定する方法はありますか?

指紋鑑定と筆跡鑑定で特定することができます。
まず、嫌がらせ手紙が手書きの場合は、筆跡鑑定を行うことができます。これは、嫌がらせ手紙に書かれた文字とその疑いがある人の文字を比較して、発信者を特定する方法です。
次に、嫌がらせ手紙が印字されたものであっても指紋鑑定が行えます。これは、嫌がらせ手紙から指紋を検出し、その指紋と疑いのある人の指紋を照合して、発信者を特定する方法です。

嫌がらせの手紙が届きました。警察は捜査してくれますか?

何らかの被害や嫌がらせを受けたとき、大半の方が警察署で犯人を捜し出してほしいと考えるものです。
警察署では、届けられた嫌がらせ手紙の内容から罪悪性がどの程度あるかを見て判断しているようです。たとえば、手紙の中に“殺す(命はない)”“火をつける”“痛めつける”等の身体に危害を加えることが予測できれば捜査をしてくますが、“バカ”“出て行け”“死ね”などの誹謗中傷をする程度では積極的に捜査してくれないようです。
そうすると、手紙の内容によって捜査をしてくれるかどうかは分かれますが、警察署では不審者や地域の犯罪の情報が集まっていますから、相談に行かれることが最善に思います。

コンピューターで指紋の鑑定はできますか?

よくドラマなどで、コンピューターを使い、指紋を重ねて鑑定をしている場面が見受けられますが、実際はあのようにはできません。
コンピューターは、膨大な指紋のデータから似ている指紋を抽出するのに使います。
そして、抽出した指紋を鑑定人が目視でひとつひとつ照合して、最終的に一致するか否かを判断しているのです。

似ている指紋はありますか?

指紋は当然に一人一人違うのですが、たくさんの人がいるので、似ている指紋は数多く存在します。
それこそ、パッと見ただけでは同じ指紋と勘違いしてしまうものもあります。
このような指紋は、撮影した写真を拡大させて、特徴点(指紋線の途切れなど)を比較して同じかどうかの判断をします。

筆記時期が離れているものでも鑑定はできますか?

基本的に、10年までなら鑑定が可能です。
人は年数が経過すると筆跡が変化しますので、10年以内を鑑定可能としています。
しかし、学生や初就職の時期は筆跡の変動が激しいので、10年以内であっても鑑定ができない場合があります。

指紋に種類がありますか?

指紋の模様は、大きく分けて以下の4種類に分けることができます。

●渦状紋(かじょうもん)
●蹄状紋(ていじょうもん)
●弓状紋(きゅうじょうもん)
●変体紋(へんたいもん)

さらに、この4種類の中でも、指紋線の流れ方などにより、細かく分類されています。

指紋の種類に関する詳細は、こちらで画像をつけてご説明しています。是非、ご覧下さい

一生のうちに指紋は変わりますか?

指紋は一生変わることはありません。
この、指紋が一生変化しない事を、「終生不変」と呼んでいます。
しかし、子供から大人になるにつれて、手や指も大きくなるので、指紋の線と線の間隔もわずかながら拡がり、全体的に大きくなります。

※「終生不変」に関する詳細は、こちらをご覧下さい

検出と採取の違いはなんですか?

「検出」と「採取」は、同じ意味にとらえられがちですが、実は明確に違いがあります。

「検出」とは、そこに存在しているものを顕在化(見えるようにする)する行為、
「採取」とは、そこにあるものを法的に確保する行為を言います。

例えば指紋ですと、物件に薬品をつけて指紋を見えるようにする行為が検出となり、その指紋を写真撮影して確保する行為が採取となります。

紙類から指紋は検出できますか?

もちろん検出できます。
紙類は指紋が検出しやすい物件の一つです。特に一般的なコピー用紙は検出の期待性が高いです。
逆に、和紙など表面に凹凸があるものは検出の期待性は低いです。

指紋を見て男性か女性かわかりますか?

ある程度は分かりますが、はっきりとは断定することはできません。

形が大きく、指紋線が太い指紋は男性の場合が多く、逆に、形が小さくて、線が細い指紋は女性の場合が多いです。
しかし、男性でも細い指の人もいますし、女性でもしっかりとした指の人がいるように、形の大きさや線の太さだけでは、はっきりと言えません。