- 自分が押した覚えのない借用書の拇印を鑑定できますか?
鑑定可能です。
この場合の鑑定の進め方は、弊社から指紋押捺専用のスタンプと用紙を貸し出しいたしますので、ご本人の左右10本の指を押捺していただき、借用書の指紋と照合致します。
その結果、ご本人の指紋か否かを判断いたします。
- 大きい引き出しの取っ手から指紋を検出したいのですが、依頼できますか?
遠方などで直接弊社へお持ち込みいただけない場合は、大きい物件でも、宅急便等で送っていただければ対応可能です。
また、引き出しの取り外しが出来ない場合は、我々が現場へお伺いし、その場で検出をいたします。
- 石板に塗料で書かれた文字が経年劣化により、肉眼では読めなくなってしまいましたが、判別できますか?
確認方法として赤外線カメラが有効かと思います。肉眼では見えない部分も塗料が残っているのであれば、確認できるかと思います。(完全に塗料が剥がれ落ちた場合は確認できません)
弊社に機材がございます。出張対応もできますのでご検討ください。
- オーストリッチの財布から指紋は採れますか?
革製品は皮を柔らかくするための薬品が染みこんでおり、その薬品が指紋をつきにくくし、消滅させてしまう働きがあるため、残念ながら指紋が検出される可能性が非常に低いです。
一般的に、触って3日以内であれば検出される可能性がありますが、それを過ぎてしまうと指紋が採れなくなってしまいます。
また、オーストリッチは表面がボコボコしているので、指紋線が途切れてしまい、綺麗に採れないおそれがあります。
しかし、財布の内側なら凸凹がないので指紋が採れる可能性があります。
- 指紋の一部からでも個人の特定はできますか?
指紋は一部からでも個人の特定ができます。
目安としては指の3分の1の面積があれば、鑑定ができます。ちなみに、実務では指の全体が検出される方がめずらしく、ほとんどが部分的な指紋です。
それでも様々な機器を使いながら鑑定を行い、個人を特定しております。
- 手術用の手袋をしていると指紋は出ないのですか?
手術用の薄いゴム手袋をしていても、物に強く触れば、指紋が残る場合があります。
しかし、これは実験として意図的に強く触って指紋が残る程度なので、実際の案件で残る可能性は非常に低いです。
- 指紋は遺伝しますか?
遺伝しません。
これまでに色々な方の指紋を見てきましたが、親子の指紋は非常によく似ています。
それでも、実際に鑑定すると当然に一致はしません。
この現象は父親と母親のどちらに似るのかわからなく、どの程度似るのかもわかりません。例えるなら、親子の顔が似ていると同じような感覚です。
- 嫌がらせ手紙の発信者を特定する方法はありますか?
指紋鑑定と筆跡鑑定で特定することができます。
まず、嫌がらせ手紙が手書きの場合は、筆跡鑑定を行うことができます。これは、嫌がらせ手紙に書かれた文字とその疑いがある人の文字を比較して、発信者を特定する方法です。
次に、嫌がらせ手紙が印字されたものであっても指紋鑑定が行えます。これは、嫌がらせ手紙から指紋を検出し、その指紋と疑いのある人の指紋を照合して、発信者を特定する方法です。
- コンピューターで指紋の鑑定はできますか?
よくドラマなどで、コンピューターを使い、指紋を重ねて鑑定をしている場面が見受けられますが、実際はあのようにはできません。
コンピューターは、膨大な指紋のデータから似ている指紋を抽出するのに使います。
そして、抽出した指紋を鑑定人が目視でひとつひとつ照合して、最終的に一致するか否かを判断しているのです。
- 似ている指紋はありますか?
指紋は当然に一人一人違うのですが、たくさんの人がいるので、似ている指紋は数多く存在します。
それこそ、パッと見ただけでは同じ指紋と勘違いしてしまうものもあります。
このような指紋は、撮影した写真を拡大させて、特徴点(指紋線の途切れなど)を比較して同じかどうかの判断をします。