- 後から書き足した文字は分かりますか?
判別できます。
後から書き足した場合は、インクの色、筆記する速度、筆圧などが違います。それを検査して判別します。
- コピーでも筆跡鑑定はできますか?
筆跡鑑定はできます。
しかし、コピーだと筆圧などの検査が行えないので、原本鑑定よりも精度が劣ってしまいます。
- 一番指紋が検出しやすい物は何ですか?
クリアファイルが指紋検出効果が高いです。
これは、非常に指紋が検出しやすいです。誰でも簡単に手に入り、指紋がほしい人に触らせるのにも自然ですので、指紋の収集に役立ちます。
しかし、指紋が付着したことろを少しでも擦ってしまうと指紋が壊れてしまうので、ジッパーの袋に入れるなどして取扱には注意して下さい。
- 検出した指紋がいつ付いたかわかりますか?
わかりません。
残念ですが指紋が付いた時期の特定は、今の技術ではできません。また、すごく色が濃い指紋は新しいものと勘違いされがちですが、それは、しっかり触った時に付いた指紋であるだけで、新しいものとは限りません。
逆に、色が薄いからといって古い指紋とは限りません。かるく触れた程度の指紋の可能性があります。
- 財布から指紋はとれますか?
残念ですが、非常にとりにくいです。
財布の素材は革製か布製が多いですが、布製のものからは残念ながら指紋を検出することができないのです。
革製のものは、指紋が付いた直後であるならばとれますが、時間がたつと指紋は消滅してしまいます。なぜなら、革製品は革を柔らかくするための薬品が含まれていて、それが指紋を消滅させてしまう働きがあるからです。
しかし、エナメル製のように表面がツルツルしているものは、指紋がとれやすいです。もし、指紋が残っていれば、光にあててみると指紋が見えるかもしれません。
- 物に触ったら、指紋は絶対に残るのでしょうか?
絶対残るとは限りません。
人が物に触れば、痕跡は残ります。しかし、指紋を鑑定するには、しっかりと触っていて、ある程度きれいな指紋でないと鑑定できませんので、部分的な指紋や触るときに擦れてしまった指紋は鑑定できないのです。
つまり、触っていても、鮮明な指紋でなくてはいけません。
例えば、紙を持って読んだ時、紙に文字を書くために手で押さえている時、重たいものを強くつかんでいる時などは、指紋が残りやすいです。
- 指紋は本当に一人一人違うのですか?
本当に一人一人違います。
この事を専門用語で「万人不同」と呼んでいます。
また、あまり知られていませんが、同じ人の指紋でも1本1本がすべて違います。つまり、人は10個の異なる指紋を持っていることになります。
- 指紋はどのくらいの期間で消えてしまうのですか?
指紋が残っている期間は、付着している物件と保存環境によって大きく変わります。
ガラス、プラスチック、ビニール、金属などは2~3ヶ月で指紋が消えてしまいます。また、屋外ですと、乾燥や直射日光による紫外線の影響で2~3週間で消えてしまいます。
さらに、雨に濡れてしまったりすると、すぐに消えてしまいます。
逆に紙類は、十年もの間、指紋が消えずに検出することができます。しかし、これも直射日光のあたる場所やカビの生えるような湿気の多い場所ですと、おおよそ1~2年で消えてしまいます。
- どんなものから、指紋はとれるのでしょうか?
指紋が採れる物件は、ガラス、プラスチック、ビニール、紙類、金属、テープ類など様々のものからとれます。反対に、指紋がとれないものは布類、革製品などです。
また、素材に関係なく、表面に凹凸のあるものからは、指紋線が途切れてしまうので指紋をとることは難しいです。