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指紋認証

○オリンピックに向けた指紋認証の取り組み

先日、ニュースで【日本政府は、指紋認証だけで買い物の決済ができるシステムの実験を今夏に始めると発表しました。2020年に行われる東京オリンピックとパラリンピックまでに全国で実用化する方針で、観光客は空港で自分の個人情報を登録して使用できるようになるとのこと。外国人観光客の訪日の増加を期待しています。】という記事を見ました。

 

現金をあまり持ち歩く習慣がない外国人観光客など、指紋認証が普及すれば何も持ち歩かずに買い物ができるので非常に便利だと思いますが、金銭感覚が無くなる恐れがあるので、自己管理ができない人は注意が必要ですね。

指紋は、万人不同であり終生不変です。個人の識別にはとても適していると思うので、指紋認証の発展の可能性は大きいと思います。しかし、指紋の偽造防止など万全のセキュリティー対策を行い、安心して使用できる指紋認証であってほしいと思います。

 

○スマートフォンの指紋認証

スマホのロック解除についてのお話です。

 

以前の記事でスマホの指紋認証から顔認証へ切り替わった記事を書きました。

その理由としましては、スマホ画面は指紋が読み取れる程の感度がなく、画面下のホームボタンなどから指紋を読み取っていました。

 

しかし、画面を大きくするためにホームボタンを無くしてしまったため、指紋認証がなくなり顔認証へと変わったのです。

ですが、最近発売されたGalaxy10sでは、再び画面での指紋認証が可能となりました。

 

なんでも、従来のタッチパネルは静電気を感知していましたが、 Galaxy10s は超音波を感知するタッチパネルなので、今までよりも精密に読み取れるようになり、指紋認証が可能になったそうです。

 

やはり、指で操作するスマホは指紋で認証するのが、一番楽でいいですね。

指紋に携わる仕事をしている自分としては、指紋認証が復活して大変喜ばしい事です。

 

○韓国の指紋認証の取り組み

先日にとある会合で韓国人のイラストレーターの方とお会いした際、「韓国ではどのように指紋を活用していますか?」と質問したところ、全国民が国に指紋を登録して、住民登録カードというものを常に携帯しているそうです。

日本でいうところの戸籍登録みたいなものだそうです。

 

私もそのカードを見せていただきました。大きさはクレジットカードぐらいで表側に本人の顔写真と個人情報が書かれていて、裏側に右手の親指の指紋が印刷されていました。

なんでも、このカードは外出する時に必ず持ち歩くように国から厳しく指導されており、全国民が当たり前のように持ち歩いているそうです。

 

このカードがあれば、外国で不慮の事故に遭遇し、亡くなってしまった場合、本人確認が非常にスムーズに行えます。

また、亡くなった後の遺言書が本物かどうか争いになったとしても、このカードの指紋を使えば遺言書が本物かどうか判別がしやすいです。

 

もちろん、全国民の指紋が国に保管されているので、犯罪の抑止力にも繋がります。

 

○空港の自動化ゲート

先日、外国人が中国に入国するときの入国審査で、指紋等を採取する措置が全国的に開始されたと話題になりました。

日本でもテロを未然に防止するため平成19年11月20日より始まっています。その際、同時に始まった取り組みとして、「自動化ゲート」があります。

 

通常、海外旅行や出張などで出入国する際は出入国審査カウンターで審査を受けなければなりません。これが混雑する時期や時間帯では長い行列ができてしまい、通るまでに時間がかかってしまうことがあります。これから海外に行く、または疲れて帰ってきたときに待たされるのはけっこう苦痛ですよね。このような事態を軽減するために自動化ゲートが導入されました。

 

自動化ゲートはパスポートと指紋の照合により本人確認を行い、専用のゲートで自動的に出入国手続きを行うことができるシステムです。

利用するときは登録が必要ですが、フライトの当日に空港にて無料で登録ができ、その手続きも5分ほどで完了します。一度登録すればパスポートの有効期限まで利用可能なのもメリットです。

 

自動化ゲートは成田空港(第3ターミナルは除く)・羽田空港・中部空港・関西空港で利用できます。利用率はまだ10%に満たないとのことですが、便利なシステムを利用して、スムーズに海外へ行けると嬉しいですよね。