2016.09.08 勝手に言わせてくれ

変わりつつある筆跡鑑定の世界

今回は筆跡鑑定のお話をしてまいります。
突然ですが、筆跡鑑定というとどんなイメージをお持ちですか?
筆跡鑑定の存在は知っているけど、あまりよくわからない人が多いのではないかと思います。

 

実は、筆跡鑑定は指紋鑑定やDNA鑑定に比べて、識別の能力が劣ります。
そのため、厳格な証拠を必要とする刑事裁判では活用されず、あまりニュースでも報じられる事がありません。
一方、民事裁判で筆跡鑑定は多く利用されています。
例えば、遺言書の本物か偽物かの鑑定や偽造された疑いのある契約書の鑑定などがあります。

 

では、どんな人は筆跡鑑定をしているのか?
主に、書道家、元警察官、筆跡心理診断者などか行っています。

 

このように人によって筆跡鑑定を学んだルーツが違うので、統一された鑑定方法がなく、
それぞれが独自の方法で鑑定をしています。
そのため、同じものを鑑定していても鑑定人によって結果が違ってしまうなんで事もしばしばあります。
しかし、これでは依頼人や裁判官から見たら、「筆跡鑑定は信用できないな・・・」と思われてしまいます。

 

その結果、冒頭でご説明したとおり、指紋鑑定やDNA鑑定よりも識別能力が劣るとみられてしまうのです。

 

しかし、そんなネガティブなイメージの筆跡鑑定ですが、鑑定方法が多面化・数値化され、変わりつつあります。

 

まず、多面化とは様々な検査方法を行う事です。
以前は文字のはね・はらい・長さなどを検査する字画検査のみでしたが、
さらに、配字検査・筆圧検査・偽筆検査・筆順検査などを行い、あらゆる角度から
検査をして、より信憑性の高い鑑定結果を得られるようになりました。

 

次に、数値化についてご説明します。
筆跡鑑定は、明確な評価基準が設けられておらず、最終的な評価は鑑定人の経験則によって決められていました。
しかし、それでは主観的な鑑定となってしまいますので、一定の基準に沿って数値化をし、誰が行っても評価が等しくなるような鑑定基準となりつつあります。

 

このように、筆跡鑑定は日々進化しております。
指紋鑑定やDNA鑑定に肩を並べる日が来るかも!?