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指紋鑑定の現場出張

こんにちは、スタッフの小柳です。

朝晩の空気が一層身に凍みるようになりました。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、今回のブログでは、先日、弊社会長と二人で赴いた現場での指紋鑑定について、私が実際に見て感じたことをお話したいと思います。

 

まず、多くの鑑定は、資料を送付していただき、弊社内の鑑定室で行う場合がほとんどですが、もちろんご依頼の内容によっては出張鑑定も行っています。それは、指紋を採取したいものが元々備え付けで移動させてしまうことが出来ない場合、犯人がどの部分に触れたかが分からない場合、指紋を採取したい人が大勢居る場合です。

 

先日の出張現場はガソリンスタンドでした。

個人のロッカーに誹謗中傷の手紙が頻繁に入り、中を荒らされることもあったそうです。社内の誰かが行った可能性が高いものの、特段これといった心当たりもないそうで、インターネットで解決方法を探していたところで弊社ホームページを目に留め、指紋鑑定のご依頼をいただきました。

 

 

依頼者立ち会いのもと、営業時間外に他の社員の居ない閑散とした事務所で、神経を研ぎ澄ませながら慎重に指紋の採取を進めます。限られた時間の中で、現場状況や指紋を採取する対象物によって、その場で指紋の検出が可能な箇所や最適な検出方法を決定するため、より緊張が走ったことを覚えています。

 

いつもであれば、同じような条件下で実験をしてから検出に取りかかる事も出来ますが、依頼者の目の前での一度きりの検出は特に失敗することが出来ないので、資料を扱う手が震えました。内心焦りましたが、毅然とした態度で進めなければ依頼者にも不安感を抱かせてしまいかねないので、常に立ち振る舞いにも気をつけながら、作業を行いました。

 

また、依頼者の方に直接お会いすることで、“このトラブルを何とか解決したい”という思いをダイレクトに感じることが出来ました。”どのような悩みを持ち、どういう解決方法を望んでいるのか”を依頼者の視点に立って汲み取ることは必要不可欠な要素であり、いつ何時でも忘れてはならないことだと改めて実感しました。

 

これからも様々なご依頼に真摯に向き合い、日々の経験を蓄積し、研鑽を積んでいきたいと思っています。

 

齋藤鑑識証明研究所
小柳 千尋