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裁判員の服装にびっくり

新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、よき新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は、お客様を始め関係者の皆様方には大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

 

さて、私事で恐縮ですが、長らく鑑定に携わる中で、今もなお、印象に残っている出来事のひとつを書きたいと思います。

 

ある刑事事件の鑑定証人として法廷に出廷した際のことでした。
かつて私は裁判員裁判を傍聴した経験がなかったため、裁判官とともに壇上に座っていた裁判員の服装が、普段着のようにそれぞれバラバラなのにはびっくりしました。男性は、背広やネクタイをしている人は誰もおらず、女性の装いもカラフルであり、町で見かけるような服装と同じだったのです。

 

恐らく、私がある程度の固定観念を持っていたので、そのイメージと現実とのギャップに対し、心の整理がワンテンポ遅れてしまい、びっくりしたのでしょう。

 

それにしても、法廷という公の場で全くの私服というのも変な感じがしました。
結果的にはその後に、”もしかすると、裁判員にリラックスして判断してもらいたいという趣旨があったのかもしれない”と考えるに至ったのです。裁判員の服装について形式ばる必要はなく、普段通りのものでよい旨を、裁判所から受けていたのではないかと思います。

 

鑑定にあたっては、固定観念を持たないようにと日ごろから注意していたのですが、この日ばかりは反省した一日でした。

 

 

齋藤鑑識証明研究所
取締役会長 齋藤 保