今月18日、茨城県かすみがうら市のアパートの部屋からコンクリートなどに詰められた遺体が見つかった事件が世間を騒がせました。遺体をコンクリート詰めるといった凄惨な事件に衝撃を受けた方も多かったのではないでしょうか。
遺体は数か月前から行方不明になっている、その部屋に住んでいた男性のもので、死後数か月が経過しているとみられています。警察は偽造された離婚届を提出し、有印私文書偽造・同行使容疑で逮捕されていたこの男性の妻を捜査。男性の死亡に関与していることをほのめかしているといいます。
この事件のニュースを見て驚いたのが、自宅に警察の捜査が入った際、捜査員から「夫はどこだ?」と聞かれた妻が「ここにいる」とクローゼットを指さしたこと。妻がどんな表情で答えたかは分かりませんが、そんな受け答えができるなんて本当に恐ろしい限りです。そして、何か月も遺体と同じ部屋で過ごしていたというのも普通の神経では考えられません。
男性の遺体が見つかるきっかけとなった提出された離婚届は、筆跡などに不審な点があり、警察が筆跡鑑定を行ったところ、夫のサインが夫のものでも妻のものでもない、第三者が書いたものであることが発覚しました。
この第三者がこの事件に関わっているかどうか分かっていません。事件を知らない人物であったのか、事件を知った上で代筆をしたのか…。どちらにせよ離婚届を偽造した罪には問われるはずです。
この第三者が早く見つかり、事件が解決することを祈っています。
齋藤鑑識証明研究所
事務員 中村有紀