去る6月12日、全世界が見守る中、シンガポールでトランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の会談が行われました。これは現職米大統領と北朝鮮指導者の歴史上初の会談となり、日本でもしばらくこのニュースで持ち切りとなりました。
会談自体は始終和やかなムードで行われたようですが、北朝鮮側が細心の注意を払っていたことが話題となっています。それは「指紋の流出」です。
署名式では用意されていたペンを使わずに自分で用意してきたペンを使用したり、専用のトイレを持ってきたりとなるべく物に触れないようにしたそう。トイレ持参は情報機関が健康情報を収集できないようにするためとの理由もありますが、撤去作業開始後も金委員長が宿泊したホテルには部外者以外は立ち入り禁止にし、周囲のスタッフは金委員長が触れた物全てをきちんと拭き取り、指紋を残さないように徹底していたそうです。
一般人でも指紋が流出してしまうと個人情報やお金が盗まれたり、なりすましにあったりといった被害が出てしまう可能性があります。それが一国の代表が盗まれてしまったらとても大ごとなんでしょうね。
安倍総理とトランプ大統領の会談ではそんなことが話題となることがなかったのですが、安倍首相も注意していたのでしょうか。気になるところです。
齋藤鑑識証明研究所
事務員 中村有紀