ブログ

指紋の証拠能力ってどのくらい?

12月に入りいよいよ寒さも本格的になってきました。暑い方が好きな自分にとっては、辛い季節です。毎年思いますが、冬って長いですよね・・・。夏なんて7月後半から8月の1.5ヶ月しかないのに、冬は11月後半から3月まで4.5ヶ月も寒いなんて凄く損した気分です。

 

そんな話は置いておいて、今回は指紋の証拠能力について書きたいと思います。

裁判では指紋鑑定、DNA鑑定、目撃証言、防犯カメラ、の映像などいろんな証拠が提出されますが、裁判所ではどの程度重きをもって判断されるかは、その種類によって変わります。

その中で指紋鑑定とDNA鑑定は一番高い証拠能力があり、2大王者に君臨しています。

 

ちなみに、目撃証言は見た人の記憶の変化や目撃環境の悪さ(暗闇だった、サングラスをかけていた、一瞬しか見ていないなど)があるので、確定的な証拠とは判断されません。

また、防犯カメラの映像も証拠能力としては高い方ですが、確定的な証拠とはなりません。

なぜなら、防犯カメラの映像は画質が粗い上に、天井から撮影されているので、顔が判別できないケースがあるからです。

 

では指紋鑑定は、なぜそこまで証拠能力が高いのか?

それは、見間違い、記憶違い、画像が粗いなどの心配がなく、確実に個人の特定ができるからです。

裁判官としても状況証拠を積み上げた案件よりも指紋鑑定がある案件の方が判決をしやすいのではないでしょうか?

 

指紋鑑定は刑事裁判だけでなく、民事裁判でも証拠として高く評価されています。さらに、裁判以前の争いでも、たいていの人なら指紋が証拠としてあれば、納得するでしょうし、そこで解決できず、裁判になったとしても指紋鑑定があれば、ほとんど負ける事はありません。

 

指紋鑑定って争い事を一発で解決してしまう力があるんですね。