今月12日、大阪府富田林市の大阪府警富田林署に強盗致傷、強制性交容疑などで逮捕され、勾留中だった無職の樋田淳也容疑者が弁護士との接見後に逃走するという事件が起こりました。
富田林署にある高さ3メートルのコンクリート塀のそばに置かれた脚立を使って塀を乗り越えて逃げた可能性があると考えられていましたが、脚立から指紋が検出されなかったため自力で壁を乗り越えたとみられています。
逃走するために署の近くにあるアパートから盗んだとみられる自転車からは樋田容疑者の指紋が検出されず、府警は樋田容疑者が拭き取った可能性もあるとみています。
その後、黒い原付きバイクを盗んだ可能性があり、羽曳野、大阪両市では似たバイクを使ったひったくり事件が4件発生しました。大阪市内で見つかった被害品のカバンなどからは肥田容疑者の指紋は検出されなかったそうです。
この容疑者は防犯カメラ映像などからある程度の足取りがつかめていたにも関わらず、逃走から1週間以上経った今も捕まっていません。容疑者が触ったとされる物に指紋が検出されないことからもとても用心深い性格なのかもしれません。
今年4月に広島県で起きた容疑者逃走事件では容疑者の指紋が様々なところから見つかっており、そのことと比べても明らかに容疑者の慎重さが分かります。
近隣に住んでいる住民も不安でしょうし、バイクを使用しているとなると大阪府外にも容易に行くことができると思います。これ以上、ひったくり等の被害が出ないよう、早急に逮捕されることを祈っています。
齋藤鑑識証明研究所
事務員 中村有紀