2019.06.05 ニューススナイパー

川崎市殺傷事件、容疑者の身元確認は指紋が決め手だった!?

およそ1週間前の2019年5月28日朝、川崎市多摩区登戸駅付近において

通学の為にスクールバスを待っていた私立小学校の児童と保護者が襲撃されるという痛ましい事件がありました。

この川崎殺傷事件は、通学路の安全確保の問題、更には容疑者の生い立ちなどから、

「引きこもり」や「不登校」、「8050問題」にまで派生し、世論が巻き起こるといった様相を呈しています。

犯行の直後に自らの首を刺し、搬送先の病院で死亡が確認された容疑者は、

一体どのようにして身元の割り出しが行われたのでしょうか。

一般的に

個人を識別する方法として、【形式的識別法】と【実体的識別法】があります。

【形式的識別法】は、戸籍や身分証明書(運転免許証、マイナンバー、パスポート)等で個人を識別する方法です。

一方、【実体的識別法】は、本人から取り外せないものによって個人を識別する方法であり、指紋、歯形、顔写真、DNA、筆跡、声紋、等があります。

なかでも、指紋は絶対的な識別法として世界各国で採用され、犯罪捜査の分野のみならず、出入国や重要建造物への入室チェック等幅広い分野で大きな役割を果たしています。

さて

今回の容疑者の男は、多数の目撃情報と所持していたとされる保険証から、形式的な本人確認は直ぐに可能であったと推測されますが、

報道によると、容疑者の遺体の指紋と、容疑者の住む家に付着していた指紋とを照合し、最終的な容疑者の特定に至ったそうです。

このように、多少の時間がかかったとしても、被疑者の特定に、形式的識別法と実体的識別法とのダブルチェックがなされています。

これだけ大きな事件で慎重を期すという意味では、例え身分証を所持していたとしても、別人やなりすましの可能性を排除しきれず、

警察としても直ぐに結果が分かり、かつ実体的な個人の識別である、指紋法を採用したのではないでしょうか。

今回、指紋鑑識業務に携わる者として、改めて指紋鑑定の重要性を感じています。

   齋藤鑑識証明研究所

事務員 村井文子