相続争いの現状

人はなぜ遺言をするのか。その目的を大きく2つに分けると、 自分の最後の意思表示をすることと没後の財産を円滑に継承することです。

しかし、あなたの意思が没後完全に反映されるように何か対策をしているでしょうか。 今日の遺言をめぐる裁判・紛争は、何といっても、遺言者自身による相続紛争の防止策が何一つなされていない、 ということが最大の原因なのです。

遺言書が発見されて・・・

故人の葬儀が終わって落ち着いた頃に遺言書が発見されて、「いつだったか、父が言っていた遺言の内容と違う」とか、 あるいは「この遺言書は、おかしい。母の字ではない。」と疑心暗鬼になってしまいます。

このように、遺言書が発見されたが、それが偽物か本物かをめぐった争われる事例が多いのです。 一旦争いになると、身内なだけに感情が先走って骨肉の争いに発展し、しかも裁判沙汰になると深刻かつ長期化します。

特に、遺産が高額になればなるほど相続分が欲しくなるのは世の常なので、そこに、配偶者や親戚が口を挟んで、 余計に問題が複雑になってしまいます。

争いを防止する

そして、一番問題なのは、争い事が発生した時点では当の本人が墓の中なので全く知るよしもないし、 また、遺言者は既にいないからどちらが本物なのかを証明することが困難であります。 だから、遺言をする人も、しない人も、もっと先見の明を持って親族の固い絆を維持するように偽造防止を配慮する道義的責任があると感じています。