筆順検査

文字には必ず規範とおりの筆順が定まっております。しかし、それを完璧に覚えている人は限りなく少なく、その人独自の書き順で書かれる文字があります。
例えば、「飛」という文字の規範を知らない人は、その形状から書き順が想像しにくく人によって書き方がばらばらです。そこをとらえて、筆記者を特定する方法を筆順検査と言います。

筆順検査の手順

筆順を比較するには、鑑定文字と対照文字に共通して書かれる文字が必要となります。
鑑定文字とは、例えば、契約書にサインが書かれているが、本人はサインを書いた憶えがなく、自分が書いたかどうかを確認したい文字が鑑定文字となります。 次に、対照文字とは、鑑定文字を書いたと思われる人の普段の文字をいいます。

また、筆順検査で比較する文字は、「山」や「日」のようにだれが書いても同じ筆順になる文字ではなく、「書」や「田」のように筆順にばらつきのある文字を選定します。

筆順の特定方法

次に、筆順の特定方法を「十」の漢字を例にしてご説明します。

筆順の鑑定方法

このように、繋がり線や画線の交差部分を検査し、筆順を特定します。

そうして、特定された筆順がすべて整合していれば、同じ人によって書かれた可能性が高くなり、逆に筆順の違う文字が多い場合は、別人によって書かれた可能性がが高くなります。