指紋の基礎知識

指紋鑑定は、刑事ドラマなどでも取り上げられているので一般の方にも幅広く浸透してきた鑑定方法です。指紋と言ったら二つとして同じものは存在しない「万人不同」が有名ですが、それ以外にも指紋に関する基礎知識をご紹介します。

指紋の役割

指先に細く浮き上がった線(指紋線)によりできる紋様、または隆線の模様が物体の表面に付着した跡のことを「指紋」と呼んでいます。指紋はお腹の中にいる時から作られ、隆線が作り出している模様は人それぞれ異なり、生涯通して変わらない「終生不変」の特性を持っています。

指紋線があることで触れた物体と皮膚の間に摩擦が発生し、滑らずに指先で物をつかんだり持ち上げたりすることができます。また指紋は、触れた物の情報を瞬時に脳に伝達するセンサーのような役割も果たしています。

※「終生不変」の詳しい説明については、こちらをご覧下さい。

 

指紋痕跡の成分

皮膚表面にはいくつもの汗腺があり、常に汗を噴き出しています。その影響により指先や手が触れた物体に指紋の痕跡がつくのですが、実は指紋の成分は汗だけでなく脂肪分(油分)も混ざっています。

実は、掌や足の裏からは油分は分泌されず、人の身体の毛が生えている部分(顔・首・腕・足など)から出る汗には、微量の脂肪分が含まれています。人は本能的に手で身体を触り異変がないかを確認しているので、いつの間にか指先に脂肪分が付着しているのです。そのため指先や手で触れた物体には、くっきりと指紋が残ってしまうのです。