鑑定事例

小学生の嫌がらせ手紙事案

※音が出るのでご注意ください

【1.嫌がらせの手紙発見】

小学生の娘を持つ母親の山田さん(仮名)は、夕方、娘さんの帰りを待っていました。程なくして、娘さんが帰ってきましたが、ひどく落ち込んでいる様子でした。
「どうしたの?」と母親が訪ねると、娘さんは悪口が書かれたメートの切れ端を差し出しました。

それを見た母親はショックを受けて、娘さんに「誰がこんな事をやったの!?」と問いました。
すると、意外にも娘さんはいつも仲良くしていた友達の名前をあげたのです。詳しく聞くと、以前は仲がよかったが、何となく気が合わなくなり、自然と遊ばなくなってしまいその後、その友達から嫌がらせを受けるようになったと話しました。

※写真はイメージです

 

【2.学校へ問い合わせ】

早速、山田さんは学校に出向き、嫌がらせの手紙を書いた子に指導してほしいと頼みました。
しかし、学校の対応は嫌がらせの手紙を書いた人物がその子と断定できないと、個人的な指導はできない、と言われてしまいました。

この事を旦那さんに伝えると、旦那さんはひどく憤りを感じ、娘への嫌がらせをやめさせるためには証拠が必要だと思い、筆跡鑑定をすることを決意し、弊社へご依頼をいただきました。

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【3.筆跡鑑定の結果】

数日後弊社に、郵便で嫌がらせの手紙を書いたと疑われている友達の普段の筆跡が送られてきました。
早速、嫌がらせの手紙を検査すると、その文字は意図的に直線的に書かれていて、書き癖が表れにくい文字でした。
しかも、小学生(特に女の子)は文字の形に流行りの書き方などがあって、似ている傾向があるので、非常に難しい筆跡鑑定となりました。

しかし、幸いにも嫌がらせの手紙は原本であったため、文字の筆圧検査や筆順検査も行え、その結果、多くの書き癖が一致していたので、嫌がらせの手紙を書いた子は、その友達であると断定できました。

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【4.鑑定の結果を伝えると】

ご依頼人からなるべく早く鑑定書を作成してほしいと言われ、我々は早急にとりかかりました。
鑑定書ができあがり、最後に娘さんの父親に鑑定書を送付と内容のご説明のためにお電話しました。
すると今後は、嫌がらせをしている親御さんに筆跡鑑定の結果を伝えて、先方と冷静に話し合いを設けてみると言っておりました。

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