レンタカーの破損事案

1.レンタカーの破損

 

ある日、とあるレンタカー店で車庫に駐めていた貸出車両の助手席側のドアが破損しているのを一人のスタッフが見つけました。スタッフより報告を受けた店長は、車のもとへ駆けつけました。やはり、助手席側のドアは破損しており、ベッコリとへこんでいたのです。傷の状態を見ると、いたずらで破損したのではなく、運転中にどこかへぶつけたような痕跡でした。

 

このレンタカー店の規則でお客様から返却された車は、傷がないかどうか確認するので、その時にこれほどまでの傷があれば発見できているはずです。となると、車を引き取った後にスタッフが車庫まで車を移動する際にぶつけた事になります。

 

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2.記録を調べても・・・

 

店長は、破損した車を運転したのがだれか調べました。記録を見るとレンタカーの返却時間は分かりますが、運転者が誰かは分かりません。そこで、レンタカーの返却時間に働いていたスタッフ一人一人に聞いてみましたが、答えは全員とも「運転していない」との回答でした。

また、この事件がスタッフの内で噂されるようになり、「車の近くで働いていた○○さんがあやしい・・・」「○○さんは日頃から運転が粗いからぶつけそう・・」など憶測が飛び交い、職場の空気は悪くなる一方でした。

 

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3.鑑定依頼

 

この事態を重く受け止めた店長は、解決方法を模索して、指紋鑑定を利用することを決めました。店長は、スタッフ全員を集め、事の経緯と風通しのいい職場を取り戻したい思いを伝え、指紋鑑定に協力してほしいとお願いしました。

後日、店長から弊社にご依頼の電話をいただきました。案件の概要を聞いた我々はレンタカー店へ伺い、スタッフの方々から指紋を押捺してもらいました。

 

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4.指紋の押捺

 

指紋の押捺をしていると、一人のスタッフの方の手が異常に汗ばんでいました。さらに、「押捺した紙は返してくれるのか?」「指紋鑑定が間違える事はないのか?」など多くの質問をしてきました。じつは、指紋を押捺する時に、犯人は精神的に追い詰められているので、手が震えたり質問が多くなったりします。そのため、我々はあやしいと思いましたが、このような疑惑で犯人を特定するわけにはいきません。

次に、問題の車の運転席や助手席ドアから指紋をとり、弊社に持ち帰りました。

 

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5.店長からの電話

 

後日、事務所で指紋の照合をしていると、店長から電話がかかってきました。なんと犯人が自ら名乗り出たそうです。実は、我々が指紋の押捺をして帰った翌日にスタッフの一人が「自分が車をぶつけた」とこっそり店長に言ってきたそうです。

やはり犯人は多く質問をしたスタッフでした。指紋鑑定がプレッシャーになったようで、どうせバレるなら指紋鑑定の結果が出る前に名乗り出たいと思ったそうです。

 

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