※写真はイメージです
人は、身体的特徴を多く持っており、残された指紋でもその特徴はそのまま表れます。 その具体例として以下のようなものが挙げられます。
- 右手の指紋が多いか、左手が多いか(利き手)
- 指が太いか、細いか
- 指にしわがあるか、ないか
- かすり傷、などの後天的特徴はないか
- 似ている指紋はあるか(直系血族では類似紋様が多い)
- 指紋が荒れているか(女性、料理人、理美容業など水、油関係従事者に多い)
これらを頭において指紋を良く観察すると、その人の特徴が見えてきます。その形態により職務質問時に手の指を見て、犯人かどうかをその場で簡易判断できることもあり、捜査実務に活用できる場合もあるのです。だから、鑑定する指紋が何指か、どんな紋様形態をしているのか、というのは鑑定作業上とても大切なことなのです。
また、利き手があればそれを推定することもできます。例えば、紙に文字を書くときは、右利きの人は、左手で紙を押さえますから左側に左手が残ります。 左利きの人は、これと逆になります。指紋の位置と方向、左右別によってわかるのです。