筆跡鑑定

筆跡鑑定は、テレビなどで時折取り上げられていて、その存在は有名でありますが、ではどのように鑑定をしているのか、また、どのよう時に筆跡鑑定が必要となさているかなどは知られておりません。
ここでは、そのような筆跡鑑定の概要をご紹介します。

筆跡鑑定が行われるケース

  • 契約書に自分の名前が書いてあるが、その契約書に署名をした憶えが無い。本当に自分が書いたかどうかを鑑定してほしい。
  • おじいちゃんが亡くなって遺言書が発見されたけど、どうも文字を見るとおじいちゃんの字ではない気がする。鑑定をしておじいちゃんが書いたのかどうかを確認したい。
  • ご近所トラブルがあってから、毎回、自分の家に嫌がらせの手紙が届いて困っている。誰が手紙を送って来るのかをはっきりさせたい。

 

このように、筆跡鑑定が行われるケースは、日常的な小さなトラブルが多いのです。 それは、人が日常的に字を書き、書類を作ったり、サインをしたりしているため、その文字を巡って争いが生じる事が多いからです。

※その他、詳しい鑑定事例こちらをご覧下さい → 筆跡鑑定事例

 

なぜ筆跡で人がわかるのか?

次に、そもそもなぜ筆跡で個人の特定ができるのかというと、文字には筆記個性があるからです。始めに、人が小学校などで文字を習う時は、全員が同じ見本をなぞって練習します。その後、覚えた文字を自分の書きやすいようにアレンジされていきます。さらに、これは長年の間、繰り返されて無意識に書かれるようになり、筆記個性となるのです。

しかし、筆記個性は唯一無二ではありません。人が違っていても同じ筆記個性を持っている場合があります。そのため、一つの筆記個性が一致しているだけでは判断せずに、あらゆる検査をし、多くの筆記個性が一致して、偶然性を十分に排除してから判断をしています。

筆跡の検査方法

では、人の書いた文字をどのような方法で判別しているのか。その検査方法は実に様々なものがありますが、皆様に理解しやすいよう、以下の3つに絞って検査方法を紹介したいと思います。

主な検査方法

  1. 字画検査
  2. 筆圧検査
  3. 偽筆検査
  4. 筆順検査
  5. 配字検査

1.字画検査

字画検査とは、文字の一画一画の形や長さ、止まり、払い、転折部分の形などを細かく検査する方法です。また、文字の画線の細かな部分だけでなく、文字全体の検査も行います。例えば、文字の傾き、文字の姿(丸文字か角張る文字など)震えの有無などがございます。
さらに、同じ文字を複数個を検査し、指摘した特徴が恒常的に出現しているかどうかも検査します。

※ 字画検査の詳細はこちらをご覧下さい → 字画検査

 

2.筆圧検査

筆圧検査とは、文字の中で力を入れる箇所や力を抜く箇所を把握し、個人の識別をする方法です。例えば、「二」という漢字なら、1画目よりも2画目の圧力を高くして書く方もいれば、人によってはその逆もいます。また、入筆部(画線の始まる箇所)の圧力を高くして書く方もあります。
このような圧力の変化をとらえて、個人の識別をするのが、筆圧検査です。

※ 筆圧検査の詳細はこちらをご覧下さい → 筆圧検査

 

3.偽筆検査

偽筆とは、他人が特定の人物の文字を真似て書いた文字を指します。他人によって書かれた文字は、細かな画線の震え、筆継ぎ、筆の止まりなど不自然な形が文字に表れます。
また、文字全体を見ても、調和がとれていなかったり、筆記特徴にばらつきが有るなどの現象が表れます。
このような不自然な箇所から、他人によって書かれた文字かどうかを識別するのが、偽筆検査です。

※ 偽筆検査の詳細はこちらをご覧下さい → 偽筆検査

 

4.筆順検査

文字には必ず規範とおりの筆順が定まっております。しかし、それを完璧に覚えている人は限りなく少なく、その人独自の書き順で書かれる文字があります。
例えば、「飛」という文字の規範を知らない人は、その形状から書き順が想像しにくく人によって書き方がばらばらです。そこをとらえて、筆記者を特定する方法を筆順検査と言います。

※ 筆順検査の詳細はこちらをご覧下さい → 筆順検査

 

5.配字検査

人は何気なく文字を書いていますが、無意識のうちに文字の大きさ、書く位置、文字の間隔などを判断しながら書いており、そのような部分を詳細に検査することで、筆記者の識別ができます。
例えば、名前の記入欄に対して、中央に書くのか、下側に書くのか、文字は大きいのか、小さいのかなどを検査します。このような方法を配字検査と呼んでいます。

※ 配字検査の詳細はこちらをご覧下さい → 配字検査